オリエントスターの腕時計をご紹介。国産時計の三男坊は超異端児?
どーも。factm30です。
今回は5年程前に購入した私にとって初めての機械式腕時計である、オリエントスターの腕時計とオリエント時計株式会社をご紹介します。
目次
オリエントスターWZ0161DK。
機械式腕時計の知識が殆ど無かった頃に、ちょっと良い腕時計が欲しいなと思い色々探していた時に出会ったのがオリエントスターの腕時計でした。
20代の頃にG-SHOCKやスウォッチぐらいしか所有していなかったので初めての機械式時計の購入はとてもドキドキした事を思い出します。
デザインは?
それではデザインの詳細を見ていきます。
文字盤デザイン。
シルバー色のボンベダイアル(文字盤がフラットでは無く中央部が盛り上がったデザイン)にリーフ針、スモールセコンドといったクラシカルなデザインにオリエントが得意とするパワーリザーブ表示とオープンハートが配置されています。
オープンハートとは文字盤側の小窓から時計の心臓部であるテンプとアンクル部分が見える仕様の事でオリエントの時計には割と多く採用されています。
機械式時計らしいデザインですが、個人的には無い方が良いなと思います。
インデックスは12時と6時だけローマ数字で他はバーインデックスになっています。
日付表示はありません。
ミラネーゼブレスレット。
バンド部分はステンレスのメッシュブレス、通称ミラネーゼブレスレットです。
1950年〜60年代頃に流行したそうで、クラシカルでドレッシーな雰囲気が漂います。
着け心地はしなやかに曲がって腕に優しくフィットします。
腕の皮膚や毛が挟まりそうなイメージですが、私は一度も挟まった事はありません。
因みに品番違いで革ベルトのバージョンもありましたが、私は社外製のコードバンのベルトを購入して季節や服装に合わせて付け替えて楽しんでいます。
ここまでオリエントスターWZ0161DKのデザインをご紹介してきましたが、腕時計が好きな方はお気付きかと思いますがIWCのポートフィノにそっくりです。
元ネタは完全にポートフィノでしょう。
日差や操作感は?
私の場合、完全に休日用の時計なのであまり日差は気にしないのですがプラス10秒以内に収まっていて価格の割に精度は良いです。
時刻合わせのリューズの操作感も良く、リューズと針がピッタリ連動していて遊びもなく、リューズを回すと「スッスッ」と気持ちよく針が動きます。
リューズを押し込んだ時の針飛びも全くありません。
この辺りはさすが日本製という感じです。
オリエント時計株式会社とは?
1951年に設立されたオリエント時計株式会社。
セイコー、シチズンに次ぐ「国産時計業界の三男坊」と評されたこともある日本の腕時計メーカーです。
残念ながら2017年にセイコーエプソン株式会社に統合されオリエント時計株式会社は姿を消してしまいますが、オリエントブランドの腕時計はエプソンの技術力を活かして今尚製造販売されています。
そんなオリエントの腕時計を一言で表すと「個性的」です。
特にエプソンに統合される前のオリエントは、非常に個性の強い腕時計をリリースしていました。
グランプリ100。
出典:【個性際立つ国産時計界の異端児】誕生70周年を迎えたオリエントが生んだ過去のユニークウオッチ | Watch LIFE NEWS|ウオッチライフを楽しむ時計総合ニュースサイト
機械式腕時計のムーブメントには歯車の軸を支える部分に摩耗軽減対策で石(主に人工ルビー)が埋め込まれています。
機械式腕時計のムーブメントのスペックを見ると、使用されている部品数とともに石数が表記されていますが1960年代当時、石数が多い程高級とされる「多石競争」が起こりました。
通常20石程度でも十分高級ムーブメントなのですが各メーカー石数を増やしていき、最終的にオリエントが国産時計ではトップの100石を使用したグランプリ100をリリースして多石競争に終止符を打ちました。
100石の中には半分以上が摩耗軽減に全く関係ないというツッコミも入った様ですが、他メーカーより2倍程度多く石の入ったムーブメントは見応えがありますし、なんだか楽しくないですか?(笑)
オリエントフラッシュ。
出典:70年のマイルストーン|オリエント70年の物語 ~個性を磨き続ける時計界の異端児~|機械式時計・腕時計のオリエント
文字盤外周にカットガラスが配されていて、12時位置のライトを点灯させると反射してキラキラ光るオリエントフラッシュ。
機械式でありながら、電池を内蔵して文字盤を照らす機構も珍しいですよね。
レトロフューチャーシリーズ。
70周年記念復刻モデル RETRO FUTURE CAMERA/レトロフューチャーカメラ|オリエント70年の物語 ~個性を磨き続ける時計界の異端児~|機械式時計・腕時計のオリエント
腕時計のデザインに別の趣味性の強いアイテムのデザインを取り入れるというなんとも奇抜なシリーズです。
モチーフに選ばれたのはカメラ、ギター、バイク、車、ロードバイク等。
上の写真はオリエント70周年記念で復刻されたカメラモデルです。
このレトロフューチャーシリーズは私には全く響きませんでしたが(オリエントさんすいません)結構人気があった様ですし、そのチャレンジ精神には脱帽です。
極め付けはこちらのターンテーブルモデル!
[オリエント時計] 腕時計 オリエントスター WZ0241DK
- 価格: 71500 円
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いくらなんでも攻めすぎでしょう(笑)!
バンビーノ。
イロモノばかりご紹介してきましたが(笑)1番のおすすめはバンビーノです。
[rakuten:asr:10069322:detail]
こちらは海外向けに販売されているモデルの逆輸入になります。
クォーツが開発されて以降、クォーツ時計をメインに製造するメーカーが増えていきましたが、オリエントは日本のように気軽に電池を購入できない新興国向けに機械式腕時計を製造し続けました。
ですのでオリエントは日本より海外の方が知名度が高いとも言われています。
そんな逆輸入モデルの中でも人気なのがバンビーノです。
クサビ型インデックスにドーフィン針とセンターセコンド、日付表示付きのシンプルなデザイン。
Amazonや楽天の一部店舗では2万円以下で購入出来ますので機械式腕時計デビューにピッタリです。
先日結婚を発表された星野源さんも着用されていたという話もありますし、某有名セレクトショップでも一時期取り扱いがありましたのでデザインも折り紙付きです。
最後に。
オリエントスターの機械式腕時計とオリエント時計株式会社をご紹介しましたがいかがでしたか?
個性的な腕時計を沢山発表して来たオリエント時計株式会社。
現在はセイコーエプソンに統合され、その技術力(セイコーエプソンはセイコーのスプリングドライブの開発、製造を行なっています)を活かして、高い品質の機械式腕時計を手の届く価格で提供しています。
他にも所有している腕時計の記事も書いていますのでよろしければご覧下さい。
カルティエのマストタンクの記事はこちらです。
ハミルトンのカーキメカの記事はこちらです。
G-SHOCKのDW-5600BB-1JFの記事はこちらです。
ベルトの交換方法とベルジョンのバネ棒外しの記事はこちらです。