「所作ブライドルcp3.5」をご紹介。会計時に日本的な美しい所作を演出する「使いたくなる」財布です。
どーも。factm30です。
以前、「新しい財布が欲しい!!」という記事を投稿しましたが、
遂に、新しい財布を購入しましたのでご紹介したいと思います。
購入したのは「所作」のブライドルcp3.5。
財布ブランド「所作」とは?
まずは「所作」というブランドのご紹介から。
所作という名の通り和の心を意識したブランドで、ご祝儀などを包む「袱紗」をモチーフにした財布を製作しています。
贈答品を包む日本古来の様式「折型」の紙の折り重なりをデザインに落とし込んだ日本的な美しさを追求しています。
具体的には、一枚の革をミシン等で縫う事なく折り紙の様に折り畳み、最後に一本のボルトとナットで固定しているだけで「所作」の財布にはファスナーやスナップボタン、縫い目やステッチが無い独特な製法が採用されています。
縫い合わせている部分が全く無いので当たり前ですが糸のほつれは発生しませんし、ファスナーやボタンが壊れたり外れたりする事も当然ありません。
実際に長年使用してみないと分かりませんが、シンプルな見た目は壊れにくさに直結している様に思います。
使い勝手に関しては、袱紗を開いてご祝儀を取り出すように財布を開いてお金を取り出す。
「所作」の財布は使い易さよりも、支払い時に背筋がピンっと伸びるような、会計の所作をスマートに演出する事を目的に作られた様な財布だと思います。
また牛革に和紙をボンディングした「和紙シリーズ」やペイント箔を貼り付けた「オーロラシリーズ」等は着物などの和装によく合うデザインになっています。
他にも色々なアイテムを展開していますが、やはり日本の美しさを意識した物が多い様に思います。
ここまで読まれた方の中には奇を衒っただけのブランドかな?と思われた方もいらっしゃるかも知れません。
しかし「所作」は革にも拘っていて、アイテムのほとんどが手間の掛かるタンニン鞣し、しかもより手間の掛かるピット槽鞣しの革が使用されているそうです。
私が購入した「ブライドルシリーズ」やオイルヌバック、着色していないヌメ革など革製品好きの方にも向けたアイテムもラインナップされています。
上記リンクページのブログでは兵庫県姫路市のタンナーが紹介されていて、ピット槽に漬け込まれる動画もアップされているので製造背景好きの方は是非ご覧になってください。
その他にも「所作」のブログでは手入れの方法から経年変化の紹介だけで無く、革の裁断の様子や抜き型の製作工場などの協力工場の紹介を沢山見る事が出来ます。
そもそも「所作」は「No,No,Yes!」という会社のブランドの中の一つなのですが、レザージャケットをビスポークスタイルで仕立てるという「Leather tailor Tokyo」というブランドも展開しています。
レザーに特化した会社が手掛けているので革の選定にも強いこだわりを持っている事が想像出来ますね。
所作ブライドルcp3.5の詳細は?
それでは私が購入した「所作ブライドルcp3.5」の詳細を見ていきましょう。
ちなみに3.5というのは財布のサイズ表記で、ひとまわり小さい2.5もラインナップされています。
使用方法は?
財布の紹介で使用方法というのもおかしな話ですが、初見では美しい所作で支払いをする事が難しそうです。
文章で説明するのも難しそうなので「No,No,Yes!」の公式YouTube動画をご覧ください。
1枚目のフラップを開いて札入れに、2枚目のフラップを開いて小銭入れにアクセスするのですが、ファスナーやスナップボタンが無い為どちらもスムーズにアクセスすることが可能です。
しかし普通の財布とは勝手が違うので、購入した日は何度か練習しました(笑)。
構成部材は一枚革のみ。
先程「所作」のアイテムは一枚革を折りたたんで最後にボルトとナットで止めるだけと説明しましたが、こちらの「cpシリーズ」はボルトとナットすら無く一枚革のみで制作されています。
ボルトの代わりに、
数カ所、革を編み込んで止めているようです。
一度外して全て広げてみたい衝動に駆られましたが、複雑に折りたたまれている為、元に戻せなくなると困るので何とか踏みとどまりました(笑)。
革質はどうか?
先述した通り、革の一大産地である兵庫県姫路市にあるタンナーでピット槽鞣しを施された革を使用しています。
しかし今の所、白いブルームに覆われているので、革の表面は全く見る事ができません(笑)。
ちなみにカラーはブラックです。
アイテム名にある通りブライドルレザーとのことですが、通常のブライドルレザーはブルームと呼ばれる白い粉(革を強くする為に擦り込んだ油分とロウが結晶化したもの)が噴き出しているのが特徴ですが、こちらのアイテムは噴き出していると言うよりびっしりと付いているような感じです。
実際公式ページにも「ブルームを表面に加工したシリーズ」との表記が見られます。
英国の伝統的なブライドルレザーとは異なる製法かもしれませんが、当然革にも油分やロウは染み込んでいるでしょうし、公式の経年変化の紹介ページでも深い艶が生まれているのを見る事が出来るので、良い経年変化にも期待しています。
とは言え一般的なブライドルレザーの私の認識より革の厚みも薄いようですし(一枚革を縫わずに折り畳んで仕立てるという「所作」の財布のコンセプトの為)ブライドルレザーありきで選ぶものでは無いと思います。
あくまで「所作」のコンセプトが気に入って、ブライドルレザーはおまけ程度に考える方が良いかもしれません(今後の経年変化次第ですが)。
サイズは?
9.6x9x1cmで札入れx1、コインポケットx1、カードスリットx4というサイズになっています。
札入れの方にもカードスリットがひとつあります。
コインポケットは両側から押し込むとパカっと開きます。
このパカっがなかなか心地良いです。
実際にお札5枚、カード類6枚、小銭8枚収納してみると厚みが2.5cm程度でした。
通常の二つ折り財布よりややコンパクトです。
最後に。
所作のブライドルcp3.5をご紹介しましたがいかがでしたか?
財布探しをしている時、格好良いと思う財布は沢山あったのですが、使ってみたいと思った財布は「所作」の財布が初めてでした。
使い勝手や耐久性、経年変化の様子等は、しばらく使ってみないと分かりませんので今の時点では「オススメです!」とは言えませんが、私が初めて「所作」の財布を知った時やcp3.5の動画を見た時の「使ってみたい!」と強く思った事が読んで頂いた皆様に伝わっていれば良いなと思います。
そしてこの財布をきっかけに、様々な場面で美しい所作や振る舞いを意識した、かっこいいおじさんを目指していこうと思います。