ファクトフルネス。今再注目の本の紹介です。思い込みを乗り越え、世界と自分の周りも正しく見る習慣をつけよう!
どーも。factm30です。
今日はいつもと少し趣向を変えて、書籍の感想を記事にしたいと思います。
格好良いおじさんになる為には、見た目だけではなく知識や教養も大事だと思います。
私の読書の習慣として仕事のお昼休みの時間には主に小説を読み、休日や就寝前には小説以外の、為になりそうな書籍や知識を増やすことが出来そうな物、苦手な分野についての書籍を読むようにしています。
積極的に読書をするようになったのは、30歳を超えてからなのでまだまだ読書歴は浅いですが、気になった書籍や面白かった小説などを、このブログで少しずつでも紹介していこうと思います。
- 突然ですがクイズです。
- 『FACTFULNESS』ファクトフルネスとは。
- クイズの答えは?
- 10個の思い込みと私が衝撃を受けた章。
- 最近感じたファクトフルネスの考え方。
- ファクトフルネスしなくていいですか?
- 最後に。
突然ですがクイズです。
世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A:20%
B:50%
C:80%
出典:『FACTFULNESS』(日経BP社)
いかがでしょうか? 正解は後程。
『FACTFULNESS』ファクトフルネスとは。
このクイズが掲載されているのが今回ご紹介する、『FACTFULNESS』(ファクトフルネス)という書籍です。
ファクトフルネスとは、医師で公衆衛生学者でもある作者のハンス・ロスリング氏が自身の様々な経験から貧困や教育、エネルギー等の世界にまつわる問題等に関して、地位や学歴に関係なく思い込みによってみんなが同じ勘違いをしている事を知り、その様な勘違いをしない為の考え方(その考え方をファクトフルネスと呼んでいます)をとてもわかりやすくまとめられている書籍です。
勝手な思い込みをせずに、事実(データ)を基に世界を正しく見る習慣をつける事が大事だと著者は主張をし、本の中ではたくさんのデータやグラフを用いて我々がどの様な勘違いや思い込みをしているかを目の前に突きつけられている様でぐうの音も出ない程です。
2019年に日本版が販売されその当時にも大変話題になり私は今年の1月頃に読んだのですがその後、2020年5月に共同翻訳者である関美和さんがNHKのあさイチに出演された時に紹介された事でさらに話題になりました。
最近書店に行くと話題のコーナーに平積みされているので見かけたことがある方も多いと思います。
70万部売れているそうなので、このブログを読んで頂いている方のなかにも、すでに読んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
クイズの答えは?
さて、先程のクイズの答えですが、正解はCの80%です。皆さんどうでしたか?
そんなに多いの?と私は思いました。
本にはこの様な世界の課題や問題にまつわるクイズが13問掲載されています。
そしてそれらの問題の正解率は、大学教授や大企業の役員、政治家やジャーナリストでもかなり低い事が紹介されています。
ちなみに先程のクイズの正解率はわずか13%しかないそうです。
全員が答えに見当がつかずに当てずっぽうで答えても、三択だと33%に近づくはず(本の中ではチンパンジーの回答に例えられています)なのにそれ以下の13%になるという事は思い込みによる回答が多いことが良く分かります。
全てのクイズの平均正解数は13問中3問程度だそうです。
私の正解数も3問でした(泣)
他のクイズは割愛しますので、
「そんなバカな」「私ならもっと正解できる」
という方は今すぐこのブログを閉じて書店にダッシュしてください。
もしくは最後にリンクを貼っておきますので、ここから先は読み飛ばして(笑)そちらからご購入お願いします。
10個の思い込みと私が衝撃を受けた章。
この本では思い込みの事を本能と呼んで10個の本能を一章ごとに紹介しています。
その中で私が特に衝撃を受けた思い込みをひとつ紹介したいと思います。
それは第6章パターン化本能の章にあるチュニジアの住宅事情のエピソードです。
パターン化本能とは、『ひとつの例がすべてに当てはまる』という思い込みです。
本の中でチュニジアにある、途中までしか完成していない住宅の写真が掲載されており、この写真を見た人は、チュニジア人は怠け者か計画性が無いと決めつけてしまうそうです。
私もその様に考え、もしくはいい加減な建築業者のせいだと思いました。
しかし同じ様な生活レベルの人はこの様に考えるそうです。
- 銀行口座を開く事が出来ず、貯金が出来ずローンも組めない。
- 現金を手元に置いておくと盗まれるし、インフレで貨幣価値が下がることもある。
- レンガなら価値が下がらないので買える時にレンガを買っておく。
- でも家の中にはレンガを置いておく場所がない。
- だからレンガを買った時に買った分だけ家を作っていく。
- こうして10年から15年かけて少しずつ良い家にしていく。
私には全く出来ない発想です。国のレベルや生活レベルが自分たちよりも下だと決めつけずに、相手が賢いという前提に立って、なぜこの方法で家を建てるのか、理にかなっているのかを考えてみるべきだと著者は語っています。
最近感じたファクトフルネスの考え方。
最近ネットニュースでGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がコロナ禍による株価暴落で多額の損失を出したとの記事をたくさん見かけました。
この時の報道は今までの含み益の事にはあまり触れずに、単年度の運用成績の赤字だけを大きく取り上げて、年金制度叩きを助長している様に感じました。(私は年金制度に楽観的ではないですが老後の生活の柱になると考えています。もちろんそれプラスの自助も必要です)
そして先日発表された、2020年度4〜6月期の運用が過去最高の黒字になったというニュースはあまり見かけませんでした。
もちろんこれも四半期だけを切り取っているので、騒ぐ必要もないと思います。
この様な一連のニュースを見るときもファクトフルネスの考えを持っていれば思い込みや勘違いをしなくて良いかもしれません。
ファクトフルネスしなくていいですか?
私のブログはファッションについての記事が多いですが、いざ服を購入する時にはファクトフルネスを発揮出来ないことが多いです(泣)
私はメイドインアメリカやメイドインフランス、メイドインイギリスという言葉に非常に弱いです。
これは思い込みやイメージによるところが非常に多いと分かっているつもりですが、残念ながらメーカーやブランドの戦略に踊らされている部分もあるでしょう(泣)
しかしこの思い込みを乗り越える事はとても困難です(笑)
最後に。
初めて書籍の感想を記事にしてみましたが、正直とても難しかったです。
無駄に長くなってしまいましたし、本の良さを伝える事が出来ている自信がありませんが、少しでも気になった方は是非一度手に取ってみて下さい。
世界の問題が主なテーマになっていますが難しすぎる事もなく少々ジョークも織り交ぜてあるので非常に読みやすいです。
世界は様々な面で少しずつだが良くなっていると著者は説明しています。しかしまだ課題も残っているとも。
でもファクトフルネスの考え方でもっと世界を良いものに出来るはずだと、この本を読んだ後の私ならそう思えます。
そしてファクトフルネスの考え方は決して、大きな世界の見方を変えるだけではなく、自分の生活や仕事にも活かせる事がたくさんあると思います。
お盆休みに入りますがステイホームされる方も多いと思います。
ゆっくり読書に時間を使ってみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きまして有難う御座います。
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